周囲の風景と同化することで透明人間のように姿を消す……という「光学迷彩」は、色々なSFに登場するガジェットです。2019年、迷彩パターンの研究を行っているカナダの企業がかなりそれっぽい技術を公開して話題になりましたが、この原理を応用した手持ちシールドをDIYした人が現れました。

カナダのHyperStealth社が周囲の風景に溶け込んで見えなくなってしまう、いわゆる光学迷彩技術「Quantam Stealth」を開発していると報じられたのが2012年。2019年には同社から透明な板の向こうに人が消えていくこちらの動画が公開されました。
Hyperstealth’s Quantum Stealth Technical Edition – YouTube

この動画中ではQuantam Stealthの原理が一部紹介されました。そしてこれを元にして作られたのがこちらのDIY光学迷彩シールド。

相手から自分が見える、というのはつまり自分から飛んでいった光が相手の目に入っていく、ということです。この光をレンティキュラー・レンズを用いて曲げてやれば、シールドの真後ろに光学的死角を作り出すことができます。

シールドに対して角度をつけてやれば見えてしまったり、シールド自体の反射が目立ったりするのは「実物」も同じ。背景が暗かったりレンガ壁のような横方向のパターンだとより上手くごまかせるようです。動画はこちらから。
Making a Real Invisibility Shield?! – YouTube

「迷彩」は周囲に溶け込むパッシヴなものだけでなく、最近ではこのようにアクティブな手法のものも研究されています。あるはずのものを見えなくするアイディアはユニークなものだらけです。
赤外線カメラからほぼ完全に隠れることができる熱光学迷彩装置「ADAPTIV」 – DNA