先日、アメリカ国防省の研究機関DARPAが開催した人工知能どうしの空中戦コンテスト「AlphaDogfight Trials」にて、軍用AIを開発するヘロン・システムス社のものが勝利、人間のパイロット相手の決勝戦でも圧倒しました。

AlphaDogfight Trialsには航空機メーカーや大学の研究機関などから以下の8チームが出場。

オーロラ・フライト・サイエンス社
エピシス・サイエンス社
ジョージア工科大学
ヘロン・システムス社
ロッキード・マーティン社
パースペクタ・ラブス社
フィジックスAI社
ソアーテック社

8月末に行われた決勝ラウンドでは、まず予選でジョンズ・ホプキンス大学応用物理研究所(APL)が開発したAIと戦い、残ったチームでの総当り戦を勝ち抜き、さらにトーナメントを突破した後でF-16の人間のパイロットとドッグファイトを行います。

試合はヘロン社のAIが2位のロッキード社に大差をつけて勝利。APL戦、総当たり戦とも1位を獲得し、人間との決勝戦でも圧倒的なパフォーマンスを見せつけました。

決勝は動画はこちらから。4:39:53から人間とHeronのAIの戦いが始まります。
AlphaDogfight Trials Final Event – YouTube

対戦したパイロットは「1戦めで普通のやり方ではどうにもならないことが分かったので、通常ではない方法を色々ためした」とのことですが、動画を見る限りAIは人間の動きを読み切り、最適な位置に一発で滑り込み、精密な射撃を見せています。仮に実戦であれば9Gという猛烈な遠心力がかかるため、人間側はさらに不利になるものと思われます。

既に部隊運用においてはAIの優位性が示されていますが、反応速度が求められるドッグファイトでも人間を圧倒してしまいました。人間を乗せない分、物理的な限界を高くできるドローンが空の戦いの主役になる日が来てしまうのでしょうか。

歴戦のパイロットに圧勝できる戦闘機シミュレータ用人工知能をアメリカ空軍研究所が開発 – DNA