土葬では遺体や棺が分解されにくく、周囲の土壌が汚染されたり埋葬区画が足りなくなったりという問題が起こります。とあるオランダのスタートアップが、菌類を形作る「菌糸体」を用い、遺体を効率よく分解できる棺を開発することに成功、これを用いた最初の葬儀がオランダで行われました。

キノコを形作る「菌糸体」を用いた棺「Living Cocoon」を開発したのはオランダのスタートアップ企業「Loop」。その名の通り、埋葬を通じて人体を自然の循環に乗せるサービスを提供しています。

数週間かけて棺の形に「成長」させた菌糸体を自然に乾燥させて、その中に遺体を入れます。菌糸体は普段土壌の中で様々な有機物を分解し続けていますが、同じメカニズムで2~3年かけて、完全に遺体を分解し土壌に戻します。

普通の棺に用いられている木材は腐敗しにくく、完全に分解するまでに長い年月がかかります。使用されている金具や遺体に着せる衣服の合成繊維などについてはもっと時間がかかり、周辺の土壌を汚染することにも繋がります。菌糸体の棺であればこうした問題がなく、逆に痩せた土地を「墓地」とすることで肥沃な森や農地に戻せる可能性もあります。

サービスを紹介するLoop創業者のボブ・ヘンドリクス氏。

宗教上の理由から「土葬」を選ぶ人が多い地域では、墓地の不足や土壌の問題が以前から取り沙汰されています。他にもこんな「フリーズドライ方式」など、色々な方法が開発中ということです。
未来の埋葬は「ターミネーター方式」になるかもしれない – DNA

ソース:TU Delft start-up develops ‘living coffin’