世界最大の電波望遠鏡を持った電波天文台として1960年代初頭の中米・プエルトリコに建設されたアレシボ天文台。ついにその半世紀以上の輝かしいの歴史持った超巨大な望遠鏡に終止符が打たれたようです。
1963年に南米・プエルトリコ・アレシボの山の中に建設されたアレシボ天文台は、自然の窪地を利用した直径305mの球型反射鏡の上150mに900トンの受信機を3本のマストから吊り下げた電波望遠鏡。2016年に中国・貴州省の天眼(500メートル球面電波望遠鏡)が出来るまで53年もの間世界最大の電波望遠鏡でした。
動画はこちらから。
Another angle showing the moment when cables in one of the towers snapped
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— Cristina Corujo (@cristina_corujo) December 3, 2020
ちなみに崩壊が始まったのは今年の8月。2020年8月10日に補助ケーブルが断線し運用が停止され、11月にはメインケーブルが破損したため望遠鏡の解体が決定していました。
そんな中の2020年12月1日、吊り下げられていた受信機が落下し主鏡を破壊し完全に崩壊しています。
天文台はデータ解析研究のために今後も存続してく予定とのことですが、天体望遠鏡の建て替えは未定のようです。
アレシボ天文台をGoogleマップで見るとこんな感じ。直径305m(1000フィート)の球型反射面が宇宙からもよくわかります。
またこちらはハワイのマウナケア天文台を撮影したタイムラプス動画です。天の川とレーザービームが織りなす素敵な光景に圧倒されてしまいます。
天の川にレーザービームが舞うハワイ・マウナケア天文台群のタイムラプス映像とスチル写真