コンピュータゲームを用いたスポーツ競技、いわゆるeスポーツではプロゲーマー達が少しでも有利に戦うべく、いろいろなゲーミングデバイスを使用しています。こちらの「Impulse」は、その決定打となりそうなグローブ。脳で考えてから実際にクリックするまでの時間を約半分にできるという、反応速度が重要なFPSゲームなどでは非常に有効そうなデバイスです。





「Impulse」はネオプレン製のハーフグローブに筋電位を読み取る電極と処理用のマイクロプロセッサを搭載したデバイス。

ボタンをクリックしようとした場合、通常の手順ではまず脳が神経に電流を流し、筋肉を収縮させ、指でボタンを動かします。このサイクルは普通の人で0.15秒ほど。

Impulseは神経に電流が流れた瞬間にこれを読み取り、ソフトウェア的にクリックを発生させます。筋肉を収縮させなくても「指を動かそう」ときっかけを出しただけでクリックでき、平均で0.03~0.05秒、最大で0.08秒サイクルを短縮できるそうです。

マウスを持たず空中に手を浮かせた状態でも、クリックするように指を動かすとクリックが発生。感度などもソフトウェアで設定できます。

実際に使用した人によるレビュー動画。
Game at the Speed of Thought | Impulse Neuro-Controller for PC Gaming – YouTube

僅かな時間のように思いますが、ゲームの処理時間の単位である1フレームが0.016秒ですから、0.08秒=5フレーム速く射撃ができるのは結構な利点となります。Kickstarterで出資を募っていますが既に450万円以上が集まるなど、多くのゲーマーが注目中。お値段1つ123ドル(約1万3千円)からということで、試してみやすいガジェットです。

ゲームの世界では、物理的な限界はゲーマーの肉体しか存在しません。なのでここを極限まで効率化するというのは正しいアプローチですが……脳に直接電気を流して刺激し反応速度を高める試みがあったりするなど、結構ギリギリのところまできているのではないでしょうか。
脳に電流を流して反応速度を高めるゲーマー向けヘッドセット「FOC.US」が発売 – DNA