強力なエンジンと極大タイヤで、直線での加速力の極限を目指すドラッグレース。そこで用いられる装備は、一般的な自動車とはまったく違うものである……ということを教えてくれる動画です。

ドラッグレーサーのタイヤの空気圧は意図的に下げられ変形しやすくなっています。こうすることで接地面積を増加させグリップを向上、莫大なエンジンパワーを地面に伝えやすくなります。

また走行時間や距離もごく短いことから寿命を度外視できるので、ギリギリまで柔らかい材料が選択できます。

変形しやすいタイヤはグリップ力の向上以外にもメリットがあります。加速時は潰れ、高回転になると遠心力で膨らんで拡大するので、低速時のトルクを稼ぐのに有利。ギア比で20%近く違うそうです。

とにかくエンジンのパワーを後輪に伝えるのが重要なのでエンジンは後方にマウントされ巨大なウィングで空力的にも下方に押し付けられます。長いボディはステアリングを効かせるため、先端部を押し付ける力を最低限に抑えるため。

排気もタイヤを地面に押し付けるために用いられます。

タイヤのグリップを有効活用するにはスタート時にタイヤを空転させないのも重要。その日の気温や湿度で路面の状態が変化するため、これに合わせてクラッチタイミングの調整は開始ギリギリまで行われます。

エンジンは走行1回ごとに分解され主要部品が交換されます。ちなみに燃料に点火するスパークプラグの火花はそのまま溶接に用いることができるほど。

非常に強力な燃料を使用する都合上、点火をミスすると燃料が異常燃焼して大変なことになってしまうので、確実な点火が必要です。

動画はこちらから。
How Dragster Tyres Accelerate to 335 MPH in 3.6 Seconds – YouTube

ちなみにドラッグレースの後、コースを歩くときにはすごく注意が必要です。
ドラッグレーストラックのスタート付近を小さな女の子が歩くとこうなる – DNA