仮想通貨Bitcoinを手に入れるためには、Bitcoinネットワークにコンピューターを接続し、マイニングという膨大な計算を行わなければなりません。もしこの計算を手作業でやると、いったいどのような感じなのでしょうか?

「マイニング」はある数値をSHA-256というアルゴリズムで変換した際に「複数のゼロから始まる特殊な数値(ハッシュ値)」になるかどうかを調べる作業です。このハッシュ値を総当りで計算し「当たり」を引いた人はBitcoinを得ることができます。

SHA-256というアルゴリズムの中身自体は公開されているのだから、ハッシュ値から元の数値を逆算できるのでは……と思うのですが、実はその方法は未だ見つかっていません。このため、今の所総当りで変換していくしかハッシュ値を見つける方法はありません。そして計算自体は非常に単純なものなので、こうして手作業で行うことも可能です。

動画はこちらから。
Mining Bitcoin with pencil and paper – YouTube

ちなみに、上の動画ではSHA-256の1ラウンド分を計算するのに16分45秒。Bitcoinのハッシュは128ラウンドなので、ハッシュ値1つを計算するのに1.49日かかります。2020年現在のBitcoinネットワーク全体でアルゼンチンの電力消費量と同等のエネルギーを使用しているそうなので「見ただけでSHA-256の逆算ができる」などの異能の者でない限り、手動ではBitcoin長者になるのは難しそうかな……という感じですね。

なお寝ているだけで体温を電気に変換し、マイニングの計算を行うシステムも研究されています。ただし自転車を漕いで発電した電気を売ったほうが儲かるくらいの速度です。

労働はもう古い……人間の体温をエネルギー源にして仮想通貨をマイニングする企業「Institute of Human Obsolescence」 – DNA