物語の区切りをつけるのに多用されるようになった「爆発」。ありとあらゆる場所で、色々なものが吹っ飛ぶのは今や映画ではスタンダードになりましたが、実際の爆発はそこまでかっこいいものではありません。これはいったいなぜなのか、そしてどうすれば映画のあの爆発になるのでしょうか?

まずセムテックス、いわゆるプラスチック爆弾の爆発を見てみましょう。

火炎そのものはあまり大きくなく、パッと光ってすぐ消えます。

葉っぱが舞い上がって衝撃波が可視化しますが、映画で見るのとはちょっと違う感じ。

普通の爆発物はものを破壊するためのもので、視覚効果のために作られているわけでは有りません。では映画などでの爆発の作り方を見てみましょう。使用するのは少量の火薬や、ガソリンや灯油を混交した液体の可燃物。

火薬で液体を飛散させ、そこに点火することで火球や爆煙を大きく見せるのがコンセプト。

なお、カメラに向かう方だけ爆発が起きるようにして、周囲へのダメージを最小に抑える工夫もあります。そのためにスチールの容器を使うのですが、爆圧が集中するいわゆるモンロー効果が発生しないように発泡フォームでちょっと浮かせるのもポイント。

あとは点火と拡散をコントロールする導爆線をセット。

もう一つ、映画的爆発を作るには映像そのものの作り方もポイント。望遠レンズで画角を削って近く見せ、カットを次々と切り替えてスピード感を演出します。色やフレームレートも重要。

ここまで作り込むと、かなり映画らしくなりますね。

爆煙も巨大です。

動画はこちらから。
Why Real Explosions Don’t Look Like Movie Explosions – YouTube

もちろん映画なので、ストーリー上意味があるものでないと効果は半減してしまいます。スローモーションのいわゆるパワーウォークな演出と合わせると効果さらに倍増です。
マジかっこいい「スローモーション+横一列」で歩くシーンのマッシュアップ動画 – DNA